ゴールデンステイト・ウォリアーズ vs サンアントニオ・スパーズ
自分は無類のバスケ(NBA)好きで、毎日WOWOWで試合をチェックしている。
興奮冷めやらぬうちに書いておこう。
2016-2017シーズンは、すでにカンファレンス・ファイナルまで進み、残りは4チーム。
イースタン、ウェスタン両カンファレンスともに1位2位のチームが順当に勝ち進んでいる。東1位のセルティックスはかなり苦しみつつの通過だが。
西の1位2位対決は大方の予想通り、
ゴールデンステイト・ウォリアーズ vs サンアントニオ・スパーズ
ただ、ウォリアーズが優勝した2014-2015シーズンはプレーオフでスパーズとの対戦がなく、シーズン73勝を達成し、ウォリアーズ王朝を築き上げた昨年のプレーオフでも対戦がなかった。
3年目の正直か、遂に西の両雄が激突。
というわけで、言うまでもなく激アツ。
第1戦はウォリアーズの本拠地オラクル・アリーナ。
スパーズは司令塔トニー・パーカーを欠き、絶対エースのレナードもカンファレンス・セミファイナルで痛めた左足首が万全ではない状態。
それに対し、ウォリアーズはここまでプレーオフ無敗。
休養たっぷりでベンチメンバー含め主力選手に怪我人無し。
(ヘッドコーチのスティーブ・カーは休養中)
どうせウォリアーズが勝つんだろ。
誰もがそう思う中、第1戦は思わぬ形で始まる。
試合勘の欠如からか、試合序盤ウォリアーズがらしくないミスを連発。
ボールが手に付いていないというか、何か集中力が感じられない。
スパーズはそこを見逃さない。
ウォリアーズのお株を奪う速攻で次々にゴールを決める。
ハイライトシーンは1Q終了間際のファストブレイク。
マヌ・ジノビリのスティールから並走したオルドリッジがパスを受け、その足で踏み切ってダンク。
Top 5 NBA Plays of the Night: May 14, 2017
2Qも流れに乗り切れないウォリアーズはなかなか点差を縮められない。
それどころか、逆にリードを広げられ、一時25点もの大差が付いた。
イライラしたドレイモンド・グリーンは、最優秀ディフェンダー候補らしからぬファウルを犯していた。
そして、要所要所でダニー・グリーンが3ポイントを決めていたことも大きい。
前半終了時のリードは20点。
第1戦はこのままスパーズが先勝するかと思われた。
あとで知ったことだが、ハーフタイムのロッカールームでは、スティーブ・カーが檄を飛ばしていたらしい。
まだ歴は浅いが、スティーブ・カーは素晴らしいヘッドコーチだ。
この檄がなければ後半もずるずる行ったかもしれない。
そして後半戦。
ステフィン・カリーが3Qから調子を取り戻し、ザザ・パチューリアの単純なスクリーンプレーから3ポイントを連発。
パウ・ガソルのスイッチが明らかに遅く、カリーがその僅かな隙を突いて3ポイントを次々決める。
それでも、スパーズは流れを渡さない。
明らかに場を支配している怪物がいる。
カワイ・レナード。
素早くペネトレイトし、ボールを鷲掴みにしてワンハンドダンクを決める姿はマイケル・ジョーダンを彷彿とさせた。
カリーが決め、デュラントが決めても、レナードが決め返す。
あのポポビッチが、現時点でNBAナンバーワン選手だと言うのも頷ける。
コートにレナードがいる限り、俺達は負けない。
スパーズにそんな雰囲気が漂っていたところで悲劇が襲う。
レナードのミッドレンジジャンパーをザザがコンテストに入る。
前に飛びすぎたザザの足がレナードの着地点に入り、レナードがザザの足を踏んでしまう。
当然ザザのファウルでフリースロー。(ルール上、ディフェンダーはシューターが安全に着地できるようにしなければならない)
ザザは飛び跳ねて悔しがるが、レナードが起き上がれない。
痛めていた左足首をひねった。
一瞬にして静まりかえるスパーズ陣営。
フリースローを打つ前に交代してしまうと、その試合はもう出場できない。
だから、無理をしてでもレナードにフリースローを打たせる。
この状態で2本ともフリースローを決めるレナードの精神力は異常。
しかし、決めた後は走れない。というより、まともに歩けない。
すぐに味方がファウルをして、レナードは交代。ロッカールームに消える。
そして、そのまま戻って来なかった。
レナードが抜けた後、スパーズはショックを隠しきれず、みるみる点差が縮まっていく。
55-78から73-78へ。なんとウォリアーズに18-0のランを許す。
そのまま3Q4Qで追いつき追い越され、最終的には2点差でウォリアーズが勝利した。
このシリーズの残り試合、レナードは出場できるのか。
今日は日本時間10:00から第2戦が行われた。
これから録画した第2戦を観戦する。
レナードは出場しているのか。
そこだけが焦点になってきた。